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いよいよ今年も押し迫ってきました。昔はこの時期の街のなんとなくあわただしい雰囲気が好きでアメ横や秋葉原をぶらぶらしたものです(^_^;) それにひきかえ上野の森は静かでした。そんな中、フランスに渡りモディリアーニとも親交があり、その独創的な画風を築き上げた藤田嗣治(晩年フランス国籍を取得し、洗礼をを受けレオナール・フジタと改名)の展覧会が開催されています。日本人離れした独創的な画風はまさにピカソにも引けをとらず、見るものの心を掴んで放さない迫力があります。特に「争闘」をはじめとする大作は緻密な人物描写と独創的な構図で正にピカソの「ゲルニカ」に匹敵する大作です。何より嬉しかったのが、猫を描いた作品が丸山応挙等の日本画を髣髴とさせ、やはり藤田にもしっかり日本人の血が流れているんだなと思わせてくれたことでした。異国の地にいても祖国のことは心のどこかにあったのでしょう… このあと午後のひととき、のんびりアメ横、秋葉原へ散歩してみました。あわただしさは昔のままです(^_^) |