4月18日(金)曇時々雨 |
春の夜の夢・終夜、今宵は清雲寺今昔物語を… |
清雲寺は秩父市荒川にある古刹です。現在では境内を埋め尽くす枝垂桜で、季節には大勢の花見客で賑わいます。
中でも樹齢600年を数える、埼玉県の天然記念物に指定されている古木が白眉です。
母の実家が近くにあるため、私は小さい頃から一際目を引くこの古木に親しみとともに、幹の襞一つ一つに滲み出る言いようの無い存在感に畏敬の念すら感じました。
当時は花見客もまばらで、木に触れることもでき、ゆっくりと木と対話できました。写真は樹木医による治療や支柱が立てられる前の1992年撮影の貴重な一枚です。
まさに秩父夜祭の笠鉾を思わせる風体です。現在では周りの木が大きくなり、この位置での撮影は不可能です。フォトックス6789 Fujinon W105mm
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今年撮影の古木です。風雪等で上部の枝が大分なくなり、木の衰えが伺えます。
あんなに目立っていた木ですが、周りの木が大きくなるにつれ目立たなくなってきました。EOS 5D Mark II EF24〜105mm
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こちらは2002年撮影の境内上の通称「六地蔵の桜」。上の枝まで綺麗に花をつけていました。WISTA 45VX Fujinon W150mm
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今年撮影の六地蔵の桜。特に今年の大雪で大分痛んでしまった様です。EOS 5D Mark II SIGMA12〜24mm |
最後に2003年撮影の雪を纏った桜を。夜一夜、諸行無常を噛み締める春です。WISTA 45VX Nikkor M200mm |