7月7日(月)曇時々雨

今宵は七夕。昼間は生憎の天気でしたが、夕方には青空が覗いてきました…

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野では合歓(ねむ)の木の花が盛りです。七夕のこの時期、合歓の花を見ると万葉集の紀郎女(きのいらつめ)と大伴家持の和歌のやり取りを思い出します。 身分も高く、年も上の紀郎女(※女郎ではありません。郎女は可愛い女性の愛称で、特に皇族ではない妃などに付けられていました)が大伴家持に 「昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓(ねぶ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ」(昼は綺麗な花を咲かせ 夜は恋する人を夢見る 合歓の花 私一人で見るのではなく 坊やも一緒に見ない?) と合歓の木とともに恋する気持ちを送ったところ、大伴家持は「我妹子(わぎもこ)が 形見の合歓は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも」(あなたが送った 合歓の花は 花が咲くだけで おそらくは 実はならないでしょう) と返事をしました。年上で、人妻でもある紀郎女の誘いにちょっとビビってしまったのでしょうか(^_^;)天の川を挟んだ織姫と彦星はきっとうまくいっていることでしょう。EOS 5D Mark II EF300mm
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