4.16 花散里
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01 今日の秩父地方は最高気温が27.7℃まで上がり、初夏の陽気となりました。この陽気で満開の桜も時折吹く強風に一気に散り始めました。まさに「花散里」です。SONY α7II SIGMA 70-200 F2.8 APO DG
02 花散里といえば源氏物語。容姿端麗ではないが、その懐の広さから光源氏が窮地の際、心の拠り所として頼った女性です。ちなみに光源氏の和歌に詠まれた花散里の花は橘の花ですが^^; SONY α7II SIGMA 70-200 F2.8 APO DG
03 普段はご無沙汰なのに、何かあると訪れたり、公では源氏の子である夕霧や玉鬘の養育を頼まれたりと世間では「便利な女」的に扱われ、若い頃は私もそう思っていましたが、愛する男性に頼られ、子まで預けられるのですからそれはそれで幸せだったのかもしれません。SONY α7II SIGMA 70-200 F2.8 APO DG
04 桐壺院の死後、後ろ盾もなくひっそり暮らしていた姉妹の元に訪れる、こちらも右大臣に実権を握られ、窮地に立つ光源氏に安らぎを与え、自らもそのような状況でも明るく振る舞う、まさに道をわきまえた賢明な素晴らしい女性なのだとSLを待ちながらつくづく思いました^^; SONY α7II SIGMA 70-200 F2.8 APO DG
05 花散里の心は桜の花が咲いたからと言って心惑わされるのではなく、常に花が散った後の平常心だったのでしょう。私もそうありたいものです。SONY α7II SIGMA12〜24mm F4.5-5.6 II
06 源氏物語も含め、若い頃に読んだ作品をもう一度読んでみたい今日この頃です。人生の酸いも甘いも味わった今、あの頃では分からなかったことがたくさん見えてくる気がします(^ ^) Panasonic LUMIX GX7 Panasonic G VARIO HD 14-140mm F4-5.8
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