5.19 レコード
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01 今日は久しぶりにオーディオの話です。興味ない方は飛ばしてください^^; 連休前にアンプを久しぶりに新調しました。昨秋発売され、なかなか評判の良いマランツSTEREO 70sです。それまでは音源はリッピングしたCDや購入したハイレゾ音源をPC(Linuxの音楽専用ディストリビューションのDaphile)→(DAC)Amulech AL-38432DR→アンプ(Amulech AL-602H:2台でバイアンプor学生時代に自作したEL34真空管アンプ)という構成で特に不満もなかったのですが、蒸留水のように音が綺麗すぎるAmulechにプリアンプを入れてミネラルウォーターにしよう!?ということで、今回プリアンプ部に今まで上位アンプに採用されていたマランツの代名詞とも言えるHDAM-SA2というモジュールが採用されプリアンプの音質が改善された本機を導入しました。Canon EOS 5D Mark IV Canon EF24〜105mmF4
05 スピーカーはKEF R3とHASEHIRO AUDIOのバックロードホーンキットに嵌め込んだPARC Audio DCU-F122W。KEFは聴いていて気持ちよくなる本当によく出来たスピーカーです。DCU-F122Wのバックロードホーンはソースを選びますが、真空管で聴く声楽や室内楽、器楽曲の響きは絶品です。STEREO 70sのデジタル音源での私の評価は一番音が良いのはDaphile→Amulech AL-38432DR経由です。僅差でNASやUSBメモリーでの再生、Amazon HDといったところです。やはりESSのDACチップを2個積んだAmulech AL-38432DRの音は素晴らしいものです。STEREO 70sのプリアンプを通すことで低音の豊さや艶が増し、ますます聴いていて心地よい音になりました。プリアウトもあるので従来のデジタルアンプ、真空管アンプ、そして本機のディスクリートアンプとアンプの音の変化も楽しめます。Canon EOS 5D Mark IV Canon EF24〜105mmF4
02 そしてSTEREO 70sにはフォノイコライザーもついているので、物置からターンテーブルを引っ張り出してきて、約25年ぶりにレコードを聴いてみました。ターンテーブルはDENON(当時はデノンではなくデンオンでした)DP-59M、40年ほど前に購入しました。今でもバッチリ動きます。カートリッジはSHURE V15 TypeV-MR。これを見ておおっと思った貴方、なかなかのマニアです^^; 確か30年ほど前に購入しました。ちょうどレコード売り上げをCDが上回った頃で、このカートリッジも定価の半値ほどで買うことができました。本家の交換針はもちろんもうありませんが、互換針はまだ販売されているのでまだまだ使えそうです。25年のブランクもなんのその、昔のままの懐かしい音が聞こえてきました。Canon EOS 5D Mark IV Tokina AT-X100mmF2.8マクロ
03 肝心の音ですが、環境が整った今だからこそ冷静に判断できます。レコードの音はデジタルと比べ付帯音が多く、賑やかな印象です。レコードの制作はラッカー盤→マスター盤→マザー盤→スタンパー→レコードとプレスされます。さらに音飛び予防でRIAA特性と呼ばれるカーブ(低音を弱く刻み、再生時に低音を上げる)で作られるので、どうしても余計な音がついてしまいます。ただ、それが暖かみや聞きやすさにも繋がるので(1/fゆらぎってやつでしょうか)、レコードの方が音が良いという人がいるのでしょう。ちなみにDMM(某会社とは全く関係ありません)盤(ダイレクトメタルマスタリング盤)はマザー盤に直接カッティングするので付帯音が遥かに少なく、デジタルに近い音質です。写真は1980年代に西武ディスクポートで購入したホワイトアルバムのDMM盤(西ドイツ製)で、高音の伸びや低音の迫力等今聞いてもデジタルに負けない音質でびっくりしました。ちなみにホワイトのカラーレコードです。Canon EOS 5D Mark IV Tokina AT-X100mmF2.8マクロ
04 レコードの後デジタル音源を聴くと一つ一つの音のクリアーさや見通しの良さが際立ちます。デジタルがミネラルウォーターならレコードはやや薄めの緑茶といったところでしょうか。原音に忠実なのはデジタルでしょう。しかしレコードにはレコードの音にしかない安らぎを感じます。昔は面倒臭かったレコードを聞くための一連の儀式(レコードをプレーヤーに乗せ、針を落とし、A面が終わったら針をあげひっくり返す…)も今では愛おしく、レコードの音を真空管アンプで聴くのも今となっては贅沢なことなのでしょう(学生時代は当たり前のことでしたが^^;)。デジタルかアナログかでよく論争を見ますが、どちらかに拘るのではなく上手に聞き分けることでオーディオライフも充実しそうです。Canon EOS 5D Mark IV Tokina AT-X100mmF2.8マクロ
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